学校から保護者に配られるプリントがあまりに多く、まるで「プリント地獄」のよう――。そんな声を紹介した記事に、多くの反響が寄せられました。
どうやら、問題は「量の多さ」だけではないようです。届いた声からは、ほしい情報がバラバラの紙に書かれており、情報収集だけでも一苦労の実態が見えてきました。
分かりにくさを改善する策はないのか。学校側の実情は。取材しました。
ママ友に問い合わせ、ようやく判明
「あれは、どこに書いてあるの?」
小学3年の長男が横浜市立の小学校に通う女性(47)は、学校からのお便りの分かりにくさに頭を悩ませる。
新学期目前の4月はじめごろ。まず、「いつから登校すればいいのか」でつまずいた。
「結局、始業式って何日なのかな。これって学校便りには書いてなかったよね?」
同じ学校に通う子を持つ「ママ友」4人のグループラインに投稿した。
「クラス便りの裏に書いてあったよ」。数分後にこう返ってきた。
「裏か、見逃してたわ」とつぶやいた。
こうしたグループラインでの情報共有は必須だ。お便りは週に15枚ほど。量も多いが、必要な情報がバラバラの紙に書かれていて一元化されておらず、見つけにくいと感じる。
保護者として特に知りたいのは、持ち物や時間や場所、提出書類の締め切り日などだ。だが、それがどこに書いてあるのか探すのに一苦労だ。
記事の後半では、分かりにくいお便りになる学校側の事情や専門家の改善のためのアイディアを紹介します。
「大量のプリントから答えを…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル